なぜ日本の街には、便利な公衆ゴミ箱が少ないのでしょう。
このところ、ニューヨークは、真夏並みの暑さ。
今日は、華氏90度(摂氏約30度)
Hot, Hot, Hot, Hot, Hot。
夕方になって、少し気温が下がったところで、セントラル・パークにのんびりとお散歩。
セントラル・パークでお散歩
気候が良いと(とても暑いですが)、犬の散歩をしている人達や広場で遊んでいる子供達の姿が多く見られます。
緑に囲まれていると、都会のど真ん中にいるのを忘れてしまうほど。
公園の池でも、野生の生き物が日光浴を楽しんでいます。
こんなに多くの亀が一緒にいるところを見られるのは珍しいそうです。
セントラルパークのあちこちで、多くのエンターテーナー達が、特技を披露しているので、散歩するが楽しくなります。
この時期になると、公園はとても活気付いているので、散歩するだけで、元気をもらえます。
少し歩いていると、ゴミ箱が並んでいるのを見つけました。
ニューヨークの公衆ゴミ箱はありがたい。
これまでは、全く気づかずに通りすぎていたゴミ箱ですが、最近日本へ行ったときに、ゴミ箱がなく不便を感じたせいか、ニューヨークの公園でゴミ箱を見つけてうれしいというか、安心します。
しかも、ゴミの種類に合わせて、ゴミ箱が色分けされています。
緑は、雑誌や新聞用。
薄い灰色は、空き缶。
濃い灰色は、その他のゴミ。
セントラル・パークでは、これから、ピクニックやバーベキューをする人達、缶ジュースやペットボトルの水を飲む人達が増えるので、大量のゴミが発生します。
でも、ゴミ箱が、公園のあちこちに設置されているので、セントラルパークはとてもきれいです。
セントラルパークは、禁煙なので、吸殻を歩きながら捨ている人もいません。
日本には、なぜゴミ箱が少ないのでしょう。
今月初旬まで、2週間ほど日本にいましたが、東京や横浜の駅や街中に、ゴミ箱がないのに、とても不便を感じました。
今回だけではありません。
ゴミ箱がないと、ゴミをポケットや鞄に入れて、一日中持っていなくてはいけません。
なんと不便なのでしょう。
ストレスにもなります。
日本には、なぜゴミ箱があまりないのでしょう。
昔は、街のあちらこちらにゴミ箱があった記憶がありますが。
「日本人はモラルが高いのでゴミを持ち帰るので、ゴミ箱がなくても街がきれい。」という説があるようですが、本当でしょうか。
ニューヨーク市と比べると、断然東京の街はきれいなのは認めますが、メルティング・ポットになりつつ東京で、ゴミが道端にポイ捨てされないと断言できるでしょうか。
駅では、清掃員の人達が掃除しているようですが、東京の街中にゴミが落ちているのを見かけましたよ。
残念なことに、東京は、住民や観光客にとって、クリーンな都市のトップ10位には入っていません。
東京都心に公衆ゴミ箱が少ない主な理由
調べてみると、東京都心に公衆ゴミ箱が少ない主な理由は、
1995年の地下鉄サリン事件の影響のようです。テロ対策を名目に首都圏を中心に街中のゴミ箱は閉鎖・撤去されていったとのことです。
多くの人達がゴミ箱に対して恐怖の心理を抱いて、ゴミ箱の中に自分を傷つけるものが入っているかもしれないと考える傾向にあるようです。
同じような事件が起こるのを恐れてゴミ箱を設置できないのは、オウム真理教の目的どおりに、テロの恐怖に、ある程度精神的にコントロールされている証拠ではないでしょうか。
2001年に、ニューヨーク市でテロ事件が起こった後、米国では、テロ集団に精神的にコントロールされないことを証明するために、ワールド・トレード・センターの跡地とその周辺地域に、あえて高層ビルを建て、以前よりも栄えた地域に発展させました。
もちろん、以前よりも、街のあちこちで警備を増やしています。
また、他の理由としては、
- 公共のゴミ箱に家庭のゴミを捨てていく人達がいる。
- カラスがゴミ箱を荒らす。
- 公共のゴミ箱のゴミの回収等に清掃員を雇うコストがかかる。
が挙げられています。
ある説によると、テロを恐れていることを口実にしているが、実は、ゴミ箱を撤去したまになっているのは、コスト削減のためということです。
2020年へ向けての日本でゴミ箱を増加。
確か、日本は、今年10月に消費税が10%になるんでしたよね。
増税もすることですし、また、来年には、東京オリンピックも開催されます。
日本の「おもてなし」の一つとして、外国人観光客や、公衆ゴミ箱が設置されている日本の他の地域からくる観光客の人達が、ストレスを感じに過ごせる環境をつくるのは重要ではないでしょうか。
もちろん、マナーの悪い外国人観光客はいると思いますが、その人達がゴミをポイ捨てする口実を作らないためにも、少しずつ、ゴミ箱の数を増やしていってほしいです。
皆さんは、どう思いますか。